2014年12月14日

36w AMP Project 真空管及び、ポット周りの配線〜

さて、ちょっとの間インフォメーションが続いたのですが、アンプの記事を進めましょうw

前回の追記から…

電源部の所で触れたのですが、整流用コンデンサですが、これはツイストロック型と言われるものなのですが、マーシャルの裏蓋を開けると外側に真空管と同じ位のデカいブツが鎮座してますね。これが整流用のコンデンサで真空管を動作させるための電源の平滑化を行ってます。【アンプの電源を切ってもココの部分は危険部分でもあります】
Fender系アンプ等では一つ一つ単体のモノが載せられていたりしますが、マーシャル系等ではこう言ったスタイルのものが多用されてます。
ので、レイアウト上からもこのスタイルのものを探す訳ですが…

要するに450vの耐圧の電解コンデンサは、MalloryやPhilips他が製造していたのですが、現在では入手が難しく…選択肢が限られて来てまして、ことに、希望する容量値のコンデンサとなりますとまたさらにハードルが上がってしまいます。

じゃ代用品…と考えますが、ココの部分の容量は設計よりもあまり上げすぎるのも考えものです。
と言うのも、整流に携わっているこの電解コンデンサ、容量があまりに多くなってしまいますと、電源投入時のまだ暖まっていない状態の真空管に過大電圧が流れる事になってしまうからなのですね。←これが真空管の寿命を縮めてしまいます。その為にスタンバイスイッチなるものも付いているのですが…(この説明で何故スタンバイスイッチが付いているかも分かっちゃうと言うwww)ちょっと位なら大きくても問題ありませんが…容量が大きすぎても少なくてもやはり設計通りのパフォーマンスを発揮出来ないのは言うまでもない事ですね。(この辺は過去の色々な似たような回路から情報を集めるしかありません…)一番簡単なのは、設計通り作るってこと(爆)

まぁ、あまりかけ離れてなければ多い分に問題は無いとは思いますが…w
(40μF×3/450vなんて中々無いですw)
出来るだけ近似値にとどめる為にこう言うCap CANなる製品を流用しているのですね。
外観はこんな感じ…
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こう言った電解コンデンサの取り付けに関しては、あまりネット上でも触れられていないのですが、この手のコンデンサは、コモン(グランド)が一カ所(バスワイヤが固定してある所)と言う感じで、其々足(端子)が生えてます。周りの爪はグランドと繋がってますので外側に折って固定します。
(ゴメン写真撮り忘れてたのでw付けちゃった後の写真しかないorz)
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ベイクライト製のアダプターを介してシャシーに固定するのですが、コイツはギターアンプ。オーディオアンプの用に滅多に動かさないどころか、持ち運びは当たり前ですから、グランドが浮いてしまったりするとイケない(周りの爪をシャシーに固定するんですが、どうも不安w)のでバスワイヤと、さらに固定用のバンドで固定しておきました。
電源周りのグランドはココとトランス周りに集中出来ますね。

さて、基板はレイアウト通り配線し、シャシーに固定します。
そして、其々の真空管に配線します。
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プリ管(12AX7)周辺はこんな感じです。
ノイズ対策でインプットジャックから真空管への配線はシールド線を使いたかったのですが、ちょうど良いものが無く、ジョージエルスのシールドケーブルを流用してます(笑)IMGP1883.jpg

パワー管(EL84)周辺はこんな感じです。
18wに比べて二本多いのでちょっと混み合ってます。
(ちゃんとヒーター線の間違いも直してありますねwww)
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ちょっと引いて見た感じです。
IMGP1873.jpg

ポット周りの配線はこんな感じです。
長過ぎず短すぎず、シャシーに出来る限り這わせるようにしました。
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とりあえずコレで完成???
いやぁ、見てるだけで良い音がしそうです←w

次はチェック&MODデス。←MODする気満々w




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2014年12月12日

Echo Plex Boost 2015(up grade)

当LABで隠れた人気製品w
ECHO PLEX BOOSTがUp Gradeしました。

シンコーミュージックThe Effector bookVol.26インタヴューで、色々話しはしてますが、やはりブラウンサウンドにはまずコレでしょwと言う事なんですけどw
(実は前々からアップグレードの準備はしてましたけどねw)

元々ECHO PLEXのバッファ部を抽出して…と言う謳い文句は流行もののように言われてますがw
何故?グシャとなってしまうんでしょうねwww

壁コン(流行の壁ドンではない←)から動作させているEcho Plex EP-3(以下EP-3)を9v動作のエヘクタで動作させるとどうしてもヘッドルームが足りなく、ニュアンスが出てきません。
そこで昇圧したり、J-FETの閾(しきい)を換えたりするんですが、EP-3のような艶と言うかエンハンスド効果が失われてしまいます。

ギターのvolやタッチでしっかり反応する所でうまーくクランチーになる所を探し当てたり、独特のFatな中にもキチッと美味しい帯域が出てくるようにセッティングしてるのが人気の秘密なのかもしれません。

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さて、ココからが本題、2015になって何を変えたのか?
外観ではスイッチが付いただけですw

しかし、中身はまず入力部の安定化の為、バッファを付けてます。
FATノブのセッティングを控えめにするとバッファとして機能します。最前段に繋いでバッファとして使われてもヘッドルームの高い、艶のあるサウンドが再現出来ます。
マイナーチェンジと言っても中々大変でした(笑)

その後、EP-3の回路に信号をブチ込むようにしたんですね。それにより更にスムースに、より艶鮮やかにブースト出来るようにしました。
FOCUSスイッチは簡単に言うと、通常のサウンドに加え、上側にするとフルレンジブースターとして作用します。テレキャス・ストラト等は実はローはハムバッキングPUより出ていたりするんですね。
帯域が広く、実はこれが中々難しいギターだったりします(笑)コイツらを繋ぐ時に使っても良いですし、ハムバッキングPUをフルレンジブーストしたサウンドとして使ってもOKです。

製品は9V入力ですが、内部昇圧で18v動作となってます。006P電池もしくは9vセンターマイナス電源でご使用ください。

製品に関するお問い合わせはメールフォームから、試奏・お取り扱いは『東京エフェクター』さんにて取り扱っていただいてます。
posted by シュウ at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Echo plex type boost

2014年12月11日

ゲルマニウムトランジスタ

良いファズってのが市場に中々無いため(10万出すから探してこいと言われて出てくるものでもないw)どんなのがベスト?って言われても中々答えられないのがもどかしいのですが、良いFuzzfaceは、ある場所でフレーズを弾くとハーモナイザーのようになったり、ある人はアコースティックピアノみたいなサウンド…とも言います。
更に、管楽器のような音も出る…と言います。
ナンだか都市伝説のようですw
全てが一つで出たら良いのですが(笑)中々そう言うミラクルな個体には出会った事がありませんw
だ〜か〜ら〜w
Fuzz faceってのは集め始めるとヤバいのですw

FUZZを作る先にまず始めるのが(普段から纏めてやってますが…w)
トランジスタの選定。

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色々ありますねw
基本的にややダークな印象が欲しい時に好んで使用するものですので、欧州産が中心になりますが、良いものは中々探しすのも難しいです。品番は当然NKT275とかは今となってはマトモなものは無いと思っていいと思いますw
20個買って一個使えれば御の字ってのが今時は当たり前です。
ただ、品番に拘らなくても良いサウンドが出るゲルマトランジスタはあります。
もしかしたら、NKTなんかよりも…(笑)

まず欧州産これは黒いガラス管のモノですね。

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そして、赤ドットと言われる頭が赤くなっているガラス管。
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NKT275ですね。FUZZ FACEに使われていたので人気があります、デニスコーネルさんが作ったFuzzfaceのリイシュにも使われていたり、○ナログマンのFuzzfaceリイシューにも使われていたりします、が。今入手出来るものははずれが多く、元々持っていたものを選定して作られたようで、殆どのものが限定となっている理由は手元のトランジスタの在庫が無くなったからもう作らんよwって言うものですw
やや、ダークでおとなしめのサウンド傾向です。ただ、ギターのvolを絞った時のナチュラルな感触は素晴らしいです。元々FuzzfaceはギターVol全開は殆ど使わず、1〜9.5位を上手に使う事がコツですのでコレで良いのですねw

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ACとかOCの品番がヨーロッパ産の特徴ですね。AC128とかはややゲインが高め、音は潰れて、ギターvolを絞った時の鈴鳴り感も強めです、ただそれが音が細いと感じてしまう事もあります。
あまり極端な数値のものはリーク電流も多くなりますので注意が必要です。
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UFOみたいな外観のロシア製・ロシアはつい最近までゲルマニウムトランジスタは作ったりしてましたので、割とリーク電流も少なくていいものが多いのですが…ややハイゲイン気味。
やはり印象はヨーロッパ産とは変わります。ヨーロッパ産よりダークな印象のものが多いです。オルタナ系の人には人気がありそうw
Jim Dunlop製ジョーボナマッサシグネーチャFuzzfaceには使われてたりします。

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ダークホース的に存在が、実は国産のゲルマニウムトランジスタ、SA SBとかで始まる品番のものです。
数は少ないので入手は勿論難しいのですが、割と造りが良く、リーク電流も少なく使えるものが多いのは国民性ですねwMade in Japanってスゴいw
ただ、サウンド傾向はやはり国民性か?(笑)真面目なオトーさん的な感じです。巧く使うと良い音になります。
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それぞれキャラクターがある事が分かりますが、コレが良いとか一概に言えないのも確かですね。
そして、ソコがFuzzfaceの難しい所。

作るだけならビギナーレベルの工作ですが、良い音にするのには中々難しい器材でもあります。
ただコイツの出す倍音、音を伸ばすと後から付いてくるフィードバックのような倍音が捩じれる感じ、そしてバッキングの時にvolを絞った際のキレの良さ。等々…
FuzzfaceミラクルにハマるとOver DriveとかDistortionって単調でツマンナイよなwってなってしまうのですw

当然、Hfe値なんてーのはてんでバラバラw
ですので回路図通り作ってもベストサウンドなんてモノにはなりませんね。
抵抗値は回路図のそのままではなく、近似値を用意して色々試してみると良いですよ。(幾つも無いですしねw)

SHUの虎の子w Mullard製OC77、試験機では最高のサウンドでしたが…
これが箱に入れても良い音とは限らないのが難しい所ですorz

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テストはHfe値だけでなく、リーク電流も計測しないと正確なHfe値が出てこないのもゲルマのめんどくささw
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ロシア製のはN.O.Bが在ったので思わず即買いwコレで爆音FUZZでも作るか〜?w
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一つの品番のエラー品だけでもコレだけありますwコイツらは使えませんので何か遊びで発振・ノイズ系モノでも作った時にでも利用しますか…w
20個→1個どころじゃないですねw
結局高く付くと言うwww
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Fuzz Faceのまんまコピーを作ると言うのも勿論オモシロいのですが、自身でベストトーンをしっかり頭の中に置きながら作らないと迷宮に入り込みますw
posted by シュウ at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | FUZZ FACE マニアック

2014年12月06日

シンコーミュージック・The Effector Book Vol26

シンコーミュージック社・The Effectorbook vol26で、BROWN SOUNDに付いて取材を受けまして〜

インタービュー記事が掲載されてます。

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まぁなんと言うか、インタヴューは良いんですが、ライターさんを始め、スタッフの方々とあれこれ話が弾んでしまってw
自分でも何話したか覚えてないと言う(笑)
ライターさんには『濃すぎて小出しにして行かないと載せきれない』(爆)と言われたりw
良くまぁ巧くまとめていただいたなぁと…感心するばかりですw

読んで思ったんですけど…ブラウンサウンドについて全く言及してませんね(爆)
ただ、色々な言葉の奥にキモが在ったりしてw
まぁワタシのインタビューが皆さんの為になるのかはおいといて、他の記事も当然、Brown Soundに付いてオモシロい記事がたくさんですので是非、手に取ってレジへ…w

今回、取材を受けるにあたり、SPIのさいとうさんをはじめ、同業者の方々、他・多方面の方々に応援していただき、掲載に至りました。ありがとうございます!!(シンコーさんと聞き、あの方もあの方も…w)
関係者の方々に感謝いたします!!

↓東京エフェクターさんの広告記事
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ウチの製品オンリーじゃないスか!!w勿体ない(笑)
posted by シュウ at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2014年12月03日

TS系MOD

こちらはTS-9系、FulltoneのFulldriveじゃんって思うけど、実はブーストの方は、fulldriveと同じではなく、ちゃんとFETで組んだブースターをコンボにしてみた。
色々スイッチ付けたりツマミを増やしたんだけど、ツマミだらけの筐体はSPIのさいとうさんの専売特許なのでコレくらいで勘弁しておこう…実は、組み込むのが大変でもうやりたくない(笑)

BODYと言う見慣れないコントロールは要するにバリトンスイッチ、イコライジングの山を変える頃ができる。
いろんな方法があるが、1段目のコンデンサの数値を4種類セレクトできるようにした。

更に反対側の左端は、ブースターのコントロール、上側はブースト量、下の小さいツマミはカットオフのトーン。

そしてスイッチ、クリップは、ダイオードクリップは飽き飽きしてるのでw人気のあるLEDとMOS-FETと言う何ともミーハーなwセレクトw
得意のプレゼンススイッチと、フラットスイッチ、フラットと言うのはアレだ、TS系を使ってると必ず出てくる、ミッドの鼻ツマミ感、コレを解消する。ミッドのロールオフをイヂる部分を変えてるだけだけどねw
ボディスイッチと合わせるとTSじゃ無くなっちゃうw

やりたく無いと書いている通り、コレは本当にやりたくないので没ネタ(フリじゃない)
定番と言うモノにイロイロいじるところを増やしていくのは良いが、UI(ユーザーインターフェイス)としちゃどうなのかな?という疑問も発生して、何より、ウチらしくないw
シンプルに繋げばいい音が出れば良いwと思ったかなw(勿論イロイロイジる楽しみってのも否定しませんよ)
ただ、現場で迷うような音作りはしないに越したこたはないですからね〜。

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流行?なのか知らんけど、よくFETクリップに付いて良く聞かれるのだけど、かんたんに言うとFETという増幅素子(トランジスタみたいなものなんだけど正確には区分けされてます)を『クリッピング』に使ってる訳です。
元々これを初めて製品でやったのはZEN DRIVEだったかと思います。

クリッピングに使われるディヴァイスは、今まで…
ゲルマニウムダイオード
シリコンダイオード
(ショットキーダイオード)等
LED
が主流だった訳ですが、これに新たに、FET(MOS FET)も使われるようになったと言う事です。
ダイオード(LEDはダイオードの一種)が主流だったのが、FETというディヴァイスが増えた!!と
言う訳なのですが…

実はFETという素子は、しきい電圧以上になると特定の方向に電流が流れる性質を持っており、ようするにFETもダイオードとして使用していると見てOKです。通常、D(Drain)とG(Gate)を束ねてカソード、S(Source)の足をアノードという感じで使用します。これもダイオードとして(のような動作)で使われてるのでした。
もちろん、ダイオードとLEDでキャラクターが違うように、FETもオシロスコープ等で波形を見るとまた違っていたりするのが厄介ですw
ただ、どんな素子・パーツもキャラクターを持ってますのでそのパーツがどんなものでどう使われているか?が重要で、闇雲にパーツを交換した所でサウンドが突然良くなる訳では無いと言う事でw
歪みモノの場合、このキャラクター造りが設計の全てで、ともすれば回路自体はどれも似たようなもののはずなのに、音が違うとか、主張する部分が出て来たりするのでオモシロいとも言えます。
posted by シュウ at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | TS系既製品MOD

2014年12月02日

これも新作じゃないけどw

ご依頼いただき、昔起こした基板で作った808系、TSではないですねw
ストラト&フェンダー系アンプとのマッチングが良い。
ストラト系シングルコイルPUってのは、ハムバッキングに比べてメチャクチャ帯域が広くて、フェンダー系アンプも帯域が広く、ローが無駄に出てしまうので中々サウンドメイクには苦労するのですが、もともとローが出ているのですから、更にローをブーストさせるようなアタッチメントを使うと、ベーシストと喧嘩しているようなサウンドになってしまう訳ですよw
ただでさえ大きい音を出せば自然と出てくるロー域は思い切ってカットする位の方が実はギターの場合、ベストトーンになる事が多いので敢えてこうしている訳です。
一昔前は、ストラトシングルコイル系ギターをハムバッキングと同じようなサウンドに…的なサウンドメイクがもてはやされたりしていたので、当然不人気だった訳ですが(笑)
今、ストラトのメリットを生かすようなサウンドとなると、逆にこういうモノが良かったりするのでオモシロいですねw

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posted by シュウ at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | Over Drive TS808系統

2014年11月28日

G-SLAM Tryout!!!

新作と言う訳ではありませんが…
G-SLAMの適当に弾いた音源があったのでアップしますねw
アンプはVOX Night Train15H & Marshall 1936v Cab
ギターはナビゲーターのレスポールタイプです、確かPUは初期のDUNCAN '59だったかな???w←これが良い音でねw

G-SLAMはマーシャルサウンドと評されるけど、あまり意識して無いとは言えないけど、普通に聞いて良い音になるようにしたらこんな感じになりました…みたいなw



ってか、アンプはLabでMODしたNight Trainだけど、結構ローも出ているでしょ?w
アンプ直でも良いんだけど、G-SLAMを通すと分離が良くなると言う…まぁそんな事読みながら聞いてねw
posted by シュウ at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 新作アナウンス

PRODUCT INFO を更新しました。

Product Infoを更新しました。こ、こんなに増えてたのか…汗
まだまだネタはつきませんのでw
新製品開発中。

Facebookのシェアボタンも設置してみましたのでFacebookをやられている方は是非シェアしてみて下さい。

Product Infoページはこちらですよ!!
posted by シュウ at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2014年11月16日

British Style Amp Projectその1

パワー管御三家は6L6.EL34.KT88と言われますが、コレに対して、6V6やEL84はどうなんでしょ?
EL34は独特の歪みやすくちょっとダークな印象と併せてブリティッシュアンプそのものと言った真空管ですし、6L6はEL34よりもミッドに特徴があるゆたかなサスティーンが特徴、そして、KT88は大音量でもローミッドをしっかりクリーンに押し出してくれるパワフルな真空管。
6V6は小音量でもドライヴさせると素晴らしい倍音を奏でてくれます。EL84はスムースで柔らかいオーバードライブサウンドで独特の倍音はChimeと言われる独特の倍音が特徴です。
コイツはカソード・バイアス方式と言われるバイアス方式で駆動するミニチュア管と言われる真空管。
この球を使ったミニアンプをつくるビルダーが沢山居るとか…
Marshall 18wで検索すると幾らでも写真が出てくる。コイツをもうちょっとパワーアップして、通常2本のEL84で駆動するパワー部を、もう一つずつ足して、36wと言うちょっとオモシロい構成のものがあったので作ってみた。
コレね、実は18wにするには、二本パワー管を抜いて使えば良いと言うw(インピーダンスは倍になりますので、例えばセレクターが8Ωの場合は16Ωとして使います、セレクタが4Ωだったら8Ωのスピーカーと…まぁかんたんに計算出来ますなw)
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荷物はこんな感じで届きましたデカいですw
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中を明けるとびっしり梱包材が詰まってます。
オマケにネオプレーン製のドリンクホルダーが付いてましたw←

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おーw今回はゴールド地に黒文字のレタリングのまんまのプレート、フォントは適当なのねw
あまり拘る所ではないのでコレでヨシw
基板はフォーク型のタレットボードになってます。(タレット打つの大変だから助かりますw)

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あ、そうそう通常Marshall18wの回路ではInput2はトレモロチャンネルとなってますが、TMB(Treble Middle Bass)コントロールでInput1よりもゲイン段を多くしてパワーのある構成の回路になってますね。
シャシーはアルミ製これはいい感じですw(プレクシ期のマーシャルのシャシーはアルミ製です・現在のものはスチール製でわざわざアルミ製に換装する強者も居るらしいですねw)


出し惜しみしたい所ですが、カバリングをペイズリー柄のレザーにしてキャビ屋さんにオーダー。
所がですよ…奥さん!!事件です!!w

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ブティックアンプのようにSHORTYサイズでオーダーしたはずが、26インチしっかりありますねw
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コレどう見てもフルサイズキャブですw(スピーカーキャビネットは1932vですので)
インボイスを見て確認しましたが、しっかり蛍光ペンで"SHORTY"にチェックが入っているのにも関わらずwですwww まぁガムでも噛みながらテキトーにパーツ入れたのでしょうwアメリカ人の本質を見ましたねw
オマケに前々関係ない所にシャシー用の穴があいてますw
仕方が無いのでシャシーの穴をあけ直して…
いやぁトランスやら載せてからこの作業は出来ない事も無いですが重労働になりますので、気づいて良かったですw
(注…結果的にフルサイズキャブですがバンド関係者の評判は良かったです)

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アルミシャシーの保護シートを取っ払い、まずインプットジャック周りを…
何処から作業しても良いんですがw自分の場合ココが入り組んでるので何も付けないうちにやっつけちゃいますw

さて、次の重労働は…フィラメント配線です。ココは交流ですのでノイズをまき散らす部分(で、またフィルター回路でも取りきれないノイズでもあります。何故か?と言えばギターの信号は交流だからですフィルターは交流を流して直流(電源等)を通さない構造なので必然的に信号に混じります、アンプ設計で一番気を使う部分ですね)で、ゲインの高いマーシャルアンプの場合、軽く見るとハムだらけの使えないアンプになってしまうので慎重にしたい所です。
殆どのアンプの内部配線がシャシーの角を這うように配線されてます。

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まず12AXの初段から作業して行きます、寄り線の20AWGを使いました。あらかじめ撚ったモノをほどきつつ作業して行くとクセがついて次のフィラメントまでの配線が楽に…なったのか?どっちにしろ大変な作業ですwww

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EL84までやっつけます!!
(お気づきの方もいらっしゃると思いますが…12AX7と、EL84のフィラメントの配線が同じになってしまってますねw12AX7と、EL84のフィラメントの配線は同じピンに…ではありません、最終的に基板からの配線の時に気付き、基板を載せてから作業しましたが超大変なのと気分的にブルーになりましたwww)

その後、グロメットをハメて、電源トランスを位置アワセしつつ取り付けます。
アルミシャシーですので、ハンダは不可能ですので、グランドやフィラメント配線のターミナルでグランドを取るようにします、この辺りもビンテージアンプの写真等を参考にすると良いかも…
また、アンプを作った事が無い人には見慣れない、大容量のコンデンサは、大体2つもしくは3つ一緒になっていたりしますが、グランドは共通(コモン)で、クランプで固定します。
WeberさんはココをCapcanと言う製品で、Canの中に多分コンデンサが入ってるんでしょうねwww
40uF×3つとか、値が揃いづらいモノでもかんたんに作れますねw流石ですw
Fenderアンプではこの部分を別基板にしたりしてますが、マーシャルの場合は例外を除いてこのタイプのコンデンサになります。
グランドは何となく信号と分けたいとw16AGWのバスワイヤでシャシーに落としました。

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電源周りの配線です、整流用のフィラメント配線がしてませんが、これはWeberさんのCopper Cap Rectifiers と言うものを使用するからです、整流管シュミレートと謳っているだけあり、通常この部分をダイオードに交換しただけでは、整流管独特のフィーリングが失われるのですが(ほんの一瞬の事なのでプレイヤーに寄っては気づかない事もありますが、アタックがモグる感じとでも言いますか?それが独特のフィーリングで、ダイオードレクチにはないブルージーな雰囲気を醸し出してくれる事があります、ココをただダイオードレクチにただ交換しただけでは独特のフィーリングがなくなってしまうのですが、Weberさんのスゴい所は、これをシュミレートしてくれる所です)

大体シャシー部の加工と電源部分の制作が終了…
次は基板を作り、載せます。
posted by シュウ at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | MARSHALL TYPE 36W Amp Project

2014年11月01日

VOX Night Train15H MOD インプレ

さて、ちょっと時間が開いてしまいましたが動画インプレです。

1936vステレオキャビネットが在ったのでそれぞれのスピーカーごとに入力出来るっつー事はスイッチャーで同時に繋げられるじゃないですか!!(笑)

と言う訳で文章より、実際のサウンド聞いた方が早いですねw


Youtubeの音源で何処まで実際の耳で聞けるサウンドに近づけるかな?と思いましたがお聞きになって分かりますか?
ノーマル状態では、スタジオにある1960キャビでも腰高で耳障りな印象だったのですが、MODした方はミッドにスクーブする感触ではありますが、これは全体的にレンジを広めた為でありまして、しっかりハイのジャリッとした弦のこすれる感触もMODの方ではしっかり出ていますのでコモっている印象は皆無です。
(上に置いてあるスイッチャーがローが出ているので動いちゃう…という視覚的効果付きで←)
いかにも小型アンプっぽい腰高で耳障りな部分は無くなりました。
そして、どういう訳か?(笑)←いやいやwMODしたからだろがw
音量も大きくなりましたねw

スタジオでドラムにかき消されていたサウンドも対抗出来る程度になったかな。
もちろん小型アンプでマスター付きですから自宅でもGOODサウンド!!w

SHUは10inchのセレッションVintageが入手出来たので、これをマーシャルミニスタックのキャビネットにぶち込んで見た所、ピックアップ(反応)の早さは10inchSPの特徴出ているものの、ちょうど良い感じ。
今まではLEAD12で弾いていたのですが、うん、LEAD12イラネwとw何台か在ったコレクションを御気に入りの一台のみにしてしまいましたw←置き場所も無いし、通電しないのに手元に在っても可哀想ですから…

これは良いじゃ無いの!!と言う訳で味を占めてwもう一台入手しちゃったのでこれもMODして【東京エフェクター】さんに置いていただける事になりそうです。

あ、細かいお知らせ記事はFacebookページ【SOUND WAVE LAB】に投稿してますよ。良いねしていただければ限定品・特売品の発売時期等詳細を知る事が出来ますよ。
posted by シュウ at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | VOX NIGHT RAIN 15Head NT-15H MOD