2010年01月26日

TU-879S製作記(OPトランス取り付けから一気に完成)

ちょっと間が空いてしまいました。

シャシーを組み立てて、出力トランス取り付け、そして一気に完成までやっちゃいましょう。

シャシーを組み立てる、注意点は、FETトランジスタの放熱の為のネジ止めくらいかな…

というか、取り説通りにやれば、よほどの事がない限り完成するでしょw(投げやりw)
P1130130.jpg
トランスから出ている線の一次側、二次側両方縒ります。(ノイズ対策)
キットの完成度が高いので穴の位置がずれてたり、そんな事は全くなく…何のトラブルもなく組み上がりますw(つまんないのか???)

あ、配線材とシャシーの穴部分のブッシュなんかも合うモノが有れば入れた方が良いのかな?ま、ギターアンプじゃないですから移動も少ないでしょうしね。十分ですよw十分!!

P1130131.jpg
出力線を繋いで、端子板を固定…これでハンダ付け作業は一通り終わった。
トランスが付くとかなりの重さがあるので、ひっくり返したり作業する為に下にはクッションのようなモノが必要ですね。SP出力は4オームと8オームって感じなのかな?
P1130132.jpg
真空管をセットして見た目は完成!!!
裏蓋はまだ付けてません。

いきなり音を出すんじゃなくって、テスターを出して規定の電圧が来ているかチェックしてみよう。
P1130129.jpg
交流電圧・直流電圧…チェックの仕方もマニュアルに親切に書いてあります。
ヒーターの電圧・300vオーバーの電圧が掛かる部分、色々チェック事項が有ります。マニュアルによると規定の誤差10パーセント程度でOK…とのこと。
なるほどなるほど…真空管の動作原理がよく分かりますね。

(あ、テスターのプローブの片側はシャシーアースの何処か、もう片側を対象に当てて計測、くれぐれも他の部分とショートさせないように。)

さて、すべてOKとなりましたのでCDプレイヤーを繋いで視聴と行きますか!!

なんとなく作りながらもう一発目はコレだな…と聴く音楽もイメージしていたりして…www
P1130133.jpg

ホリーコールトリオ/Don't Smoke In Bed

思った通りズバリです!!w
ハスキーな息づかい。スピーカーの後ろにバンドが有るみたいな錯覚しちゃいました。
低音はそんなに出ないと聞いていたのですが、ウッドベースの様な柔らかいサウンドの追従性は良いみたいです。
ピアノとボーカルの帯域の追従性が良くて、ボリュームを上げて行くと当然歪んで行きますが、イヤな感じでなく、むしろ丁度いい帯域を探しながらリスニングすると良いのかな…


アルバートキング/Live Wire

これも良いです、ライブ版であり、録音状態もお世辞にもいいとは言えないライブアルバムですが…
これはレコード盤も持ってますが、それに近い印象。
アルバートキングの独特の粘るギターサウンド、ダブルチョーキングの泥臭い感じ…うへ〜ヤバいです。
ベースもしっかり出ていますよ。
誰ですか?ベース域が弱いなんて言ったのは…

もちろんタイトなベースサウンドとなるとちょっと追従性が悪い気がしますが、ハイファイなオーディオではありませんから、それを求めてもね…
スタジオモニターだと疲れてしまうような音源でもしっとり、そして、艶やかに聞かせてくれます。
むしろ真空管の特色も出てリスニング用には良いと思います。

私的にはあっという間に出来てしまってwキットとしての製作は物足りなさも感じるくらいですが…w

ビギナー向けって事ですからハンダ付けさえ出来れば誰でも組み立て可能って部分は素晴らしいとおもいます。
また真空管ビギナーとしては、動作原理も分かりやすいですし、MODも可能!!
もっと高みを目指したい方はTU8300(2010.1月現在・限定販売品)と言うトランスから何からMOD可能なキットもありますし、メイドインジャパン素晴らしい!!w日本人で良かったwwwと

また、このキット、6L6GCだけでなく、EL34、KT66。KT88などのパワー管の交換も出来るので組み立てた後も美味しいwww

さらなる真空管地獄に片足突っ込んでますねw
posted by シュウ at 14:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 真空管オーディオアンプ

2010年01月15日

TU-879S製作記(準備・基板製作)

ざっとパーツが揃っているかをチェックしたら、基板面の実装に入る。

ハンダこて等の工具はもちろん必要ですw

キットの考え方ですが…ハンダも自分の好みのハンダで組み立てられるって言うのは贅沢ですね。
これは一論に過ぎませんが…
既製品ではハンダ付けは工場のオバちゃんがやる訳だ…
もちろんココをどうしろとか、ココをこうすると音に良いとか、そう言う事よりもテスターで繋がっていればOK的なw時給幾らのブルーカラー労働者の皆さん、オーディオが好きとか…まぁ中には居るかもしれないけどw殆どがそんなの関係ない人たち…
もしかしたら昨日からパートを始めた人かもしれないですしね。
まぁそう言うのも含めて1から面倒見れるって言うのは贅沢って意味です。

読んで分からない人も、いくつか組み立てて行くと分かると思います。
もしくは、ハンダ付けの上手下手が有るって気付いた時に分かるのかな…w

脱線しましたが…w(いつもじゃネェかw)
ハンダは自分で選べますw選べるってことは…銀入りとかケスタービンテージ…
ダッチの黒缶…なんでも使えますよってことだwいちいち工場に指定出さなくても自分で好きにしなさいってことw

もちろん初めての工作で銀入りハンダを使ったりして悲惨な目に遭いたければ(爆)そうすれば良いし…自己責任ってことだな…うん。

他にもニッパー・ラジオペンチ・ドライバー・ボックス型のレンチ(ラジペンで締めても良いけど滑ると傷だらけになる)・ヘキサゴンレンチ等の工具も必要になる。

それと、電気工作にはテスターが有ると便利です。高価なモノは要りませんが、350v程度の電圧が掛かりますのでそれが計測出来るモノを購入しておくと良いでしょう。これはホームセンターで普通に売っていると思います。

ワイヤストリッパーもあると便利ですね。電工ペンチってのにもそう言う機能が有りましたっけ???

配線材の皮膜を剥くのにニッパーでやると不揃いになったり、線材を切ってしまったり…orz

ちょっとした修理程度なら良いんですけど、工作となるとイチイチすべての線材をニッパーで剥いてご覧なさいw
イヤになって来ますからwww
これから工作を定期的にするのであればとても便利で時間短縮・ストレスフリーになること請け合いですw
後はカッターとか、はさみ。マーカー等の文具のような者ですから何処の家庭にも大体有るでしょう。

さて!!
それでは実装して行きます。
基板製作は基本的に背の低いパーツから実装して行きます。
なんでか???って…
そんな事言うなら逆にやって見みなさいよっ!!キーッ!!!

失礼しました…
基板実装は背の低いパーツから…
理由は、背の高いパーツに挟まれた小さい部品を実装するのにピンセットやラジオペンチをイチイチ取り出したりしなくてはイケナイので効率が良くないからです。

普通にマニュアルを見て行けば、そう苦労はしないと思います。
タミヤのプラモのマニュアル…アレに近いノリですw
親切丁寧…分かりずらい部分はイラストで説明されています。

酸化金属皮膜抵抗ってちょっとサイズの大きい抵抗は、放熱対策のため、基板から浮かせて取り付けます。
3mm圧の厚紙を基板とパーツの間にいれて片側をハンダ付け、厚紙を取ってもう片方をハンダ付け…って感じでやってみました。

注意事項は極性の有るパーツは必ず極性をチェック!!
しつこいくらいにチェックしてください。

電解コンデンサ、逆接続すると爆発しますwwwブリッジダイオード…燃えますw

逆接続して大丈夫なモノ…LEDくらいですか?(爆)

さらにちょっと注意事項…

電解コンデンサですが、サイズに制限が有ります。
グレードの高い電解コンデンサを入れてみたい…と考えている方、サイズに注意です。キットに付属の電解コンもソコソコ良いモノが入ってますから、とりあえず組んでみてから必要と有れば交換で良いんじゃないでしょうか?
また、コンデンサには耐圧ってのが有ります。◎◎μFの後に何Vと書いてありますか???
真空管を使った回路の場合、350v位の電圧が掛かる部分が有ります。
そう言った部分には耐圧が高めのモノを入れている場合が有りますから購入時には注意が必要です。大体余裕を見て400v程度のモノだったら大丈夫だと思います。

そう言った耐圧が高めのコンデンサは得てして、大きさがかさばる場合が有ります。

基板の上下に渡って縦付けしたりしますので、長くても、太すぎても実装不可になります。まぁ基板上に寝かしたり…工夫すれば何とかなりそうですが…w

また、基板の実装する側とシャシーのクリアランスが15mm程度なので、これが高さ制限になります。
あまり大きいコンデンサなどは取り付け不可になります。
C1 C2 C5 C11ですね。

それと、100μF/50vの電解コン、これは縦付けですのでお好みのパーツに入れ替えをするならば、パーツの高さを調べて購入してください。

ビギナーの方でも、取り説と基板上のマーキングで殆ど悩まずに作業が出来るんじゃないでしょうか?

FETの取り付けは足のまげ方向に注意が必要かな…

二芯のシールド線はシールド線(アミ線)を先にハンダ付けして取り付けてから、信号線をピンセット等で導いて作業するとかっこ良く付ける事が出来ると思います。

DVC00155.jpg
とりあえず、デフォルトのサウンドを聞いてからMODしようとおもっていたので特に改造はしてませんが…カップリングコンデンサとあとの2つをWIMAのボックスコンデンサに…
カップリングコンは無い方が良いとか、有った方が良いと意見が分かれる所ですが…
ノイズも音の一部と…それよりも解像度が高い方が良いと言う場合は、無くしちゃっても良いかもしれませんね。自分の好みで良いと思います。

回路図を見た限りでは、ココがトーン回路的なファクターになるので、C5 C11は、オイルコンや、フィルムコンなどビンテージコンデンサ等、お金のかけどころですよ(爆)

ビタミンQとか、オレンジドロップとか…色々有りますので入れ替えさし換え楽しむのが正解ですね。
低音が欲しいとか…そう言う場合はココの値を換えてみます。
0.1μFを基準として、0.047μF〜0.22μF辺りでリスニングしながら決めて行くと良いでしょう。

こういうのも楽しみの一つですね。
あ、パーツ入れ替えの時には、【ハンダ吸い取り線】が必要になります。2百円程度の品物で品揃えが良いホームセンター等で購入出来ますよ。

それと、抵抗はエヘクタ製作に使用している金属皮膜抵抗を使用しました。(水色の小さいヤツね)3.3Ω/2.2MΩはなかったのできっとに付いて来たヤツをそのまま…w


DVC00156.jpg
裏面に実装するパーツもありますのでマニュアルや、基板上の記載(点線で別けてありますね)をみて作業してください。
とにかく、ココので親切に言わなくてもって位、パーツ毎の実装の仕方も書いてあります。

基板が完成したらパーツチェックをして、電源トランスを取り付けます。
電源トランスからの配線はちょっと長めですから、シャシーに実装して長さを決めてカットすると配線もすっきりすると思います。


特に問題もなく作業は進みます。

つづく〜!!ヽ(´▽`)ノ
posted by シュウ at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 真空管オーディオアンプ

2010年01月14日

えへへ…

冬場のこの時期…
新しい事をやりたくなるんですよね〜!!!

仕事場の音楽環境はスタジオモニター出力ですので、解像度が高いサウンドが耳に飛び込んできます。
近代ではサウンドの録音方法も多様ですし、PCを通して聴くにしてもある程度の解像度が有るモノでないと違いが分かりずらいのでこうしているんですが…
音に携わるのにパソコンのおまけスピーカーであーでもないこーでもないって言うのってナンセンスですしねw
ヘッドホンで聴いてもそれがリスニング用のヘッドホンなら、色付けされている訳ですし…

最低限でもモニターする環境には、質の良い、オーディオI/F、パワードモニターくらいは揃えていたいものです。

しかしですよw
リスニングとなると話は別でして…w
長時間こういうリニアな音楽環境で作業していると、突然w
柔らかい音で癒されたーい(爆)
と思ってしまうのですよ…
ジャズボーカル・バラードをしっとりと聞いたら癒されるなぁ…
女性のハスキーな声で、息づかいまで表現してくれるような…
そんなのに憧れますw
とはいえ、真空管アンプ、高価ですしねぇ…w

で…オーディオマニアにも評判の、エレキットさんから発売されている真空管6L6GCを使用した…

シングルステレオパワーアンプ【TU-879S】をポチッとしてみました。

仕様はこちらです。

パワー管6L6GCってのはフェンダーアンプなんかに使われているパワー管なんですが…
このキットに決めた理由ってのは、他にもEL34、KT66、KT88などのパワー管と改造無しで差し換えが可能ってこと…
その分、設計には余裕を持たせているので各真空管によって突き詰めて行く事も出来る…のかな?w
まぁ家にゴロゴロしているEL34も無駄にならないと…w
オーディオの世界はどうなっちょるのか???w

先日、早速荷物が届きました。

思っていたよりも大きめの箱に、丁寧にシャシーやら基板やら効率良く納めてありまして…
さすが国内メーカーw
P1090126.jpg
ざっとマニュアルを見ますが…
親切ですねぇ…ココまで書いてあればビギナーさんでも楽に組み立てる事が出来るでしょう。
ハンダ付け虎の巻の小冊子も付いて…なんて親切な…(T^T)
P1090128.jpg

パーツ構成はこんな感じ…小袋に抵抗等は抵抗値別に別けられていて、コレなら混ぜて困ってしまう事も無いですね。
ま、抵抗は最初のウチは、カラーコードと実際テスタで計って選別するのをお勧めします。

キットは基板構成ですので、きちんと取り説を読んでパーツをはめ込んで行けば、殆どの方に組み立てる事が出来るんじゃないでしょうか?

プッシュプル構成への改造方法なども書いてあったりして、真空管の動作の勉強にもなります。
(もちろん、分かろうと努力するなり、PCなどで検索するなりの努力は必要ですが…)

のんびり…作るつもりでしたが…w
実は…もう出来ているんです(爆)
備忘録代わりにお付き合いくださいませwww

つづくw

お後がよろしいようで…w
posted by シュウ at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 真空管オーディオアンプ