最近コンプの需要が多く、解析ついでに修理
流石にスクリプトロゴではないが、かなり旧そう…

前回パッと見た感じ…電源・スイッチの故障ではなさそうだ。

バイパス音は出る…つまり信号はエフェクト基板までは到達している…
まず、スイッチの故障を疑う…
このタイプのカーリングスイッチの故障は多い…単純な構造の為、ガリノイズが出て来たら接点復活剤を掛けたりして直せるのがメリットだが、根治させるならば交換がベスト。テスターで調べる…
導通してますねぇ…

次に電池を接続し、電源が来ているか?回路図を見ながら…ICの7番まで9Vが届いているか?チェック…
…OKだな…
次は、基板の何処かの異常を疑って…ジャックのホット側からミノムシクリップを使いOUTPUT(50kΩ)から逆に辿って行く…
ん?ICto
出ている所で信号が途切れてますねぇ…
もしかして…
ICの異常か???
パーツ入れに有る虎の子のICを差し換えてみる…
あららwしっかりエフェクト音が出ますねぇ…
これにて一件落着…
なんだ、ICが逝ってたかorzソケットだから交換してみれば良かったw
所要時間30分程度の修理でした。
さて…修理も終わった事だし、分析…

基板はMXRのコンポジット製基板で、経年変化が殆どない…ハンダが怪しい所もなく、修理の時に助かるわぁ素晴らしいw
さて、表側のパーツ分析。

ふむふむ、まず特徴的なのが、セラミック製のコンデンサが多用されて(すべてそうですなぁ…結構大きめの容量のまでセラコンです)
とタンタルコンデンサを電解コンの代わりに入れてますね。
タンタルコンはオーディオ等によく使われる音響特性が良いらしい…
トランジスタ等が使われているが、品番は分からないヨorz
しかし、これは回路図を見てもそんなに特徴的なモノではなく、海外では一般的に流通しているトランジスタ、2N5088、2N5089辺りでしょう…
サウンド的に分析してみると…
ちょっと暴れる感じ…歪む感じはこのセラコンが演出しているんじゃないでしょうか?
この辺の味付けによって如何様にもサウンド傾向が変わりそうですね。
まぁ歪まないようにしたいのだったら何もダイナコンプなんか使わずにラックのコンプを使う訳で…ヽ(´▽`)ノ
この独特のアタック感と歪みがこのエフェクターの特徴かもしれませんね。