2012年03月11日

Brian May Treble Booster研究

今日はあの忌まわしい311から丁度一年経ちました。
地球にとっちゃ寝返りにもならない程度の変化でしょうけど、その上に住ませてもらっている自分らにとっちゃとんでもない揺れでしたもんね。

…関東に住んでいるボクらが生きている事に感謝と言うと言い過ぎかもしれないけど、色々な事を考えさせられました。
報道もあてにならないし、情報社会と言われているこの世の中でさえ、どうにもならない事があるのだなぁ…と…
また、こう言う時に人間が何をするのか?いや、何をすべきなのか?も考えさせられました。
生きているってだけで幸せ…そんな気持ちです。

まぁこの一年、本業の方は暇でしたよ(爆)
まぁアウトドアとか言ってられないっすよね。

そんな中、実験したりして名作?(迷作?)も出来たわけですが…

まぁ前回のblogにもちょっと出て来てますけど、そんな実験の中で役立っているのがこの…
ブレッドボード実験ボード【仮設w】

今回はBrian May Treble Boosterを例に、自分は備忘録として記録を残しておきます。

とりあえず作っちゃえ!!って人にはこんなの必要ありませんが、もうちょっとココをこうしたい…って人にはとても便利なグッズ。
だって、基板作っちゃってから【あれも】【これも】ってのは労力から言って大変です。(暇つぶしには最高ですがw)

ブレッドボード、はパーツ屋さん等で色んなサイズの物が販売されてます。ボードのみのモノとか、端子が付いているモノ、ジャンパ線が色分けされて付いているモノとか…

前回の画像ですが…P3020125.jpg

こんなのね。

捜せば、色々あります。
なんかそう言うのでエフェクターキットとかあったら面白い!!と思ったら海外にはありますね。Z.vexがNAMMショーで発表したとか…


で…元に戻りまして…前のブレッドボードから進化させてですねw
P3040130_1.jpg
こんな感じのジャックプレートと、スイッチ・Volポットを付けてみたんですよw

P3040135.jpg






で…本題の【Brian May Treble Booster】

Brian May Treble Boosterの回路図を何処かで捜して来ると…
BrianMayBoost.jpg

元ネタのソース

わわわw怪し〜いw手書きですよw

Brian May Treble Boosterってのは、元々はピート・コーニッシュさんが製作したらしい…
ピート・コーニッシュってオジさんは数々のエフェクターを作っているオジさんね←簡単過ぎw

もちっと掘り下げると、現代でも、ピート・コーニッシュの名前は色んな所で聞きますが、ベルデンのシールド線をバラした芯線をエフェクターの内部配線に使ったり…とか細かい拘り方がハンパじゃないオジさん。我々が遊んでいるような事をずいぶん昔からやっている、所謂先駆け的存在。耳がとっても良いんだな。

ま、このピートオジさんをリスペクトして、題材をBrian May Treble Boosterにして、イジってみましょう。
本来Brian May Treble Boosterには、コントロール類がまったく付いてないのですが…
元々、アンプの上においてスイッチは入れっぱなしで使う物だからですね。

アタシはこのBrian May Treble Booster、定数も実に良く考えられていて、そのままで良いと思うんですがね。

で、また、話は変わって、どうしてトレブルブースターが必要なのか?と言うとですね〜…
んーと、ステレオやカラオケアンプにギター突っ込んで弾いた事が在る人居ます?
なんだか今時のギターサウンドって感じじゃないでしょ?ほんとボヨーン、ペンペンって感じで…
そう、PA機材やステレオ機材はギターアンプとトーン回路が違うので、ギターはギターアンプでギターらしいサウンドになるようになってるんですね。

ところが旧いギターアンプなんかはこう言ったトーン設定ではなかったりするんですが…まぁその辺はレオ・フェンダーオジさんが特許を取った(でしたっけ?)トーン回路がギターらしい音…と言われてますが、これって言うのはツインってアンプ以降からなんですよね?(確か…ですよ。詳しい方間違っていたらゴメンナサイ)ギターらしいきらびやかなサウンドになってます。
オーディオでは帯域はシンバルの音から、ベース、ドラムのキックと幅広いですから、フラットになっていると…そんな感じで認識しておけば良いと思います。

その前まではミッドが濃くてボヨーンって感じのサウンド…(ミッドって言うのはバランス良ければ自然と出てますから)
これをガリッとロックっぽいサウンドにするのにこのトレブルブースターが活躍したんですね。(元々はそう言う物なのかな?と思う)
アンプが歪まなかった時代の産物な訳ですね。ブーストするって目的ももちろんですが、ハーモニクス成分を含んで実にロック的なサウンドになるんですね。

実際、このブースター、トレブルブースターってだけあってフルレンジブースターに比べると低域は削られるんですが…ストラト等で無理に低音を出そうとBASS目一杯にすると…飽和してしまう…
グシャと変な低音になってしまうのもいい具合に修正(カット)されているんですね。で6弦とかもハリの在る音になると言う…

その辺も大事な事ですし、なんと言ってもバンドアンサンブルでローがローがってギタリストが言いますが…実は、爆音になるとベースと被ったり、キーボードと被ったり、変にミッド・ローが出ていると埋もれやすいですから、聞こえない…音をデカくする…バンド全体の音がデカくなる…収拾がつかない…とwww良くあるパターンですが…w
色々不都合の原因にもなりやすいんですね。(自宅で一人で弾くには気持ちいいんだけどねw)
つまり爆音とは言いますが、バンドアンサンブルではあまり音量を大きくしなくてもしっかりギターが前に出て来ると言うサウンドメイクになりますねね。なんと言ってもハーモニクスが出やすくて、聴感上の歪み感ってのが増します。

ギターのギターらしい帯域ってのをこのブースターで感じてもらうのも良いかなと…

デロンデロンに歪ませるのも良いんですが、コレくらいの増幅率のブースターは、極上の真空管アンプに付けるとギターのvolでコントロール出来るってのと…
ギターのVolを絞ったとき、コモりますよね?それを是正してキラーンとしたクリーントーンにしてくれると言うメリットもあります。

まぁ現実的な使い方と言うと…くたびれた寝ぼけた音のアンプなんかにも効果的と…

えと、BrianMayBoost.jpgの信憑性ですが…色々調べてみると、GGG、Tonepadにも置いてありますね。
あまりに有名なMODエフェクターですからどこのサイトでも教科書的に置いてあります。
まぁ昔は手に入らないとさえ言われていた物ですが…自作が出来ればクローンだって出来ますし、何よりもっと自分のギター、アンプ、自分の好きな音にだって出来るんですよね。

Tonepadの回路図
んんん〜?こちらのはPNPトランジスタですけど、NPNに直しても問題なさそう…どうしても2N5087じゃ無くちゃイヤって人はこのまま作っても良いんじゃない?だけど、種類が豊富なNPNの方が今回の実験にはベストなのでNPN前提でお話ししましょ。


GGGの回路図
こちらは、手書き回路図と一カ所だけ値が違いますね。inputからトランジスタに行く部分が0.0068μFになってますね。
これはレンジマスターの値のようですね。
ココも入力の部分で値によってサウンドが変化します。0.01μF位にすると比重が下がるのが分かると思います。

とりあえず、手書き回路図で組みます。
P3110131.jpg

モザイクはエッチだからじゃありません、ファズを仮組みしているだけですwそっちはまた今度ね。

まずTonepadの組み方ですね。+とマイナスが逆なのを除けば違う部分は(7)が直接9vに…
つまりバイアスですのん?
ん〜、音量は下がりますがトーンの変化も感じられますね。下げて行くとコモるwちと使いずらいかな…

で…手書きの回路図の(7)を10kΩのトリマにしてみました。
P3110133.jpg

あ、これは分かりやすいかな。ゲインコントールとして付けても面白いかもしれませんね。
マスターvolが欲しければココではなく、0.047μFの後に付ければ良いですね。(常識的に100kΩ位でしょう)

前述してますが、入力の0.0047μF(レンジマスターは0.0068μ)を変えても良いですし、トランジスタに並列に入っているコンデンサを変えてもサウンドは変化します。色々試してみると仕組みが分かって面白いですよ。

もちろんトランジスタを変えても質感が変わります。国産のトランジスタの場合は足を捻って付けるようにすればOKです。

実際、回路図をにらんでいるよりココはこう、ココはこうと変えて行った方が早いですね。
もちろん自宅のアンプだけではなくちゃんとした真空管アンプでも試してみると印象は変わります。
自分だけの最高のブースターを作ってみると楽しいですよん。


そうそう!!音源!!ねwww
実験している所をランスルーで撮っても面白いかもしれませんね。
posted by シュウ at 17:30| Comment(4) | TrackBack(0) | Brian May Treble Booster
この記事へのコメント
まった、スゲェマニアック!(^m^

…が、スゲェこのおもちゃ、惹かれる…
(^o^;;;

ハンダやトーンキャップの次はやっぱここかぁ?
ぇ?( ̄▽ ̄;) 無理無理アタシにゃ無理

でもこれやると、例の壱と弐の違いも、値で「こっちの方が良い」とか「この値が良い」とか分かるようになるのかしら…

…と、やっぱり興味が捨て切れない様子…
〜( ̄▽ ̄〜)(〜 ̄▽ ̄)〜
Posted by Sam at 2012年03月12日 01:17
Samにぃ>
あはははw
大丈夫ですよ。ハンダ付け要らないもんw
実際MOJO LABにはコレ持ってった方が早いかもですねwww

普通は…
こんな感じになっちゃうので…w
http://livedoor.blogimg.jp/siliconhouse/imgs/a/8/a880b512.jpg


ココまでは行かなくても
http://bit.ly/zqaZrh
ちと、面白い物を作ってみますよwww

ブースター回路なんてこんなに要らないし…
Posted by シュウ at 2012年03月12日 19:48
初めまして。
ブレッドボードにアクリル板を付けるアイデア凄く良いですね。今度僕もこのタイプのブレッドボ−ドを買います。そこで質問なのですが、僕もアクリル板のアイデアをマネしたいと考えているんですが、アクリル板の厚みを教えて頂けないでしょうか?よろしくお願いします。
Posted by 骨 at 2012年03月21日 18:34
こんにちは、はじめまして!!
書き込みありがとうございます。

えーっと、元々このボードのキットにはプレートがついているのですが、あまり格好はよろしくないのでw自分で何かに使ったはぎれを流用して作ったというだけなんですけど、確か2mmとかだったと思います。

他にも色々な色があったと思いますので好みのデザインで楽しんでもいいかもしれませんね。
Posted by シュウ at 2012年03月31日 00:41
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