2011年03月23日

ibanez SD-9 クローンプロジェクト!!

前々から浜田麻里さんのバンドでご活躍中のたまにこのブログに遊びに来てくれるうしさんの足下にあるibanez SD-9が気になっていたんですけど、なかなか製作する機会も無く、いちお資料はGGGで確認済み…
あとは作るだけ…なんですけどねw

それが中々www

ヘビーユーザーのSamにいさんもODよりディストーション!!と鼻息を荒くしてw色々物色中とか…w
Marshallのシュレッドマスターも前に作っては居るのですが、ディストーションって?なんやねん?wと言う疑問も…(え?そこ?w)
ODとの違いは帯域なのかな?例えば、TS9の歪み量を増やした所でディストーションサウンドにはならないです。あくまでODはODのまま、歪み量だけが変わって行く…
ディストーションは…ドンシャリ、ザックンザックンになりますね。(でも、あまり歪ませるとかえって迫力無くなっちゃう)

と言う訳で…
基本情報は…GGGで…
さて、基板を興さないといけないですね。

自分の場合はこちらでも書いているように、イラストレーターで基板を興します。他にも基板作成ツールは試しましたけど、自由度と言う事でイラレは最高ですw
実際、手直しも多く、Rev1だけでなくRev2、Rev3となって例えば、エッチングした時にブリッジしそうな部分をちょっとだけ変えてやることも簡単に出来ます。

GGGの場合、基板パターンがありますので、こちらをフォトショップでJpgにし、テンプレートとして貼付けます。

そうそう、印刷する時に反転しているデータを印刷するので、文字は当然反転します。
つまり、パーツをつける側から透かしてみたイメージでパターンを作って行きます。

20110322_001.jpg
上側のグレーのがテンプレートですね。定規を表示して、実際の大きさと同じ所で合わせて、トレースを始めます。
出来る限り太めのラインで取り回しをしたいので、怪しい部分は引き直します。(実際のテンプレートと違う部分がそうですね)
レイヤーを巧く使って、ドット部分と、ライン部分を分離して…(レイヤー機能ってのは透明のシートのようなものですね。これを重ねると目に見えているように映りますが、編集する時にとても便利なツールです…後述)

すべてのパターンをトレースし終わったら、すべて選択(Macの場合、コマンド+A)してもう一つ同じものを下側(何処でも良いけどw)に作って、実際のプリントパターンを作ります。
アース部分を大きくとったり、隙間を黒いパターンで塗りつぶしたりしてエッチングの際の無駄も省くようにしてます。(やってるのは最近だけどw)

ここでレイヤー機能が便利なんですね。
実際の使い方は企業秘密ですがw頭を使うとすぐ分かりますw
下側の、パターンのライン部分の外枠ができてますね?これは上のパターンでは在りません。
レイヤーに複製してパスのアウトラインを作る…そうすると、パターンの外側の白い部分が線データになるので、これを使って塗りつぶしたくない部分の幅も決定出来るのです。
イラレを実際使って、トレースをしている人なら直ぐピンと来ると思うのですが、使ってない人にはサッパリ分からないでしょうね。
まぁこんな方法もあるって程度に頭に止めておいていただければ良いと…

さて、こちらをサンハヤトさんのパターンシートに印刷して、感光して、エッチング。
文字で書くと簡単ですが、結構ヤバいw薬品を使うし、洗い流すにも大量の水道水が必要ですので、大変な作業ですよね。
感光剤・エッチング剤等は有害物質ですので処理の方法をしっかり学んでしっかり処理して下さいね。放射能までは行きませんが、その辺に垂れ流したりしたら土壌を元に戻すだけで何十年と掛かります。くれぐれもキチンと責任を持って処理できない人は使ってはイケません!!外注に出すなり、製作をあきらめるなりして下さい。

夢の無い話ですが…ココまでやると買った方が安いですよwww
機材を集めて、シコシコハンダづけして…w手間を考えたら大赤字ですw好きでないとやってられませんwww
ある程度本気じゃないとやれませんw

エッチングが終わった状態です。
P3230135_1.jpg
パターンがブリッジしていないか?テスターで計ってチェックします。
ブリッジしている部分はカッター等でグリグリやれば切れますし、繋がってない部分はマジック等で印をつけ、あとで線材などて繋ぎます。

0.8ミリのドリルで穴開け、手動のドリルでやっていたら日が暮れてしまいます(10個パーツがついていたら20個の穴あけが必要ですw10個のパーツじゃ作れるのはファズくらいですか?w実際は抵抗だけで20個・コンデンサが11個・IC・トランジスタ・ダイオードが載ります)のでハンドルーター、小型のボール盤があると便利です。道具も腕のうち。ちゃんとした道具で作ると効率が良くなります。

P3230136.jpg
大分出来て来ました。

ダイオード等は差し換え出来るようにソケットにするのでまだ挿してません。

え?B面も見たい???
P3230137.jpg
恥ずかしいのであまり見せたくないんですが…w

同時進行のお仕事も在りますので、今日はココまで!!
posted by シュウ at 01:52| Comment(4) | TrackBack(0) | Ibanez SD-9
この記事へのコメント
けっこう難しい所ではありますねぇ。

2ギターだとドンシャリの方が良いんでDSにしてますけど、手元のコントロールがほとんど使えない。
美味しく無いから。┐(´ー`)┌

1音色で良いなら、アンプのクランチ(もしくはフルドライブ)にODの方が好きですねぇ。
でも、アンサンブルに拘るバンド、ましてや2ギターだとそれじゃ全くダメですし。
┐(´ー`)┌


アタシらにとっては全く新しい研究材料を手に入れましたので、また音出し検証してみましょう!
…って、ただ爆音出したいだけぇ〜、みたいな。
( ̄▽ ̄;)
Posted by Sam at 2011年03月23日 02:33
ディストーションってなるとちゃんと使える人じゃないと大音量は厳しそうですね。
まぁODだってブースターだってちゃんと使えないとダメなんですけどw

ヘビメタバンドの場合、クリーンとドライブサウンドって使い分けなんでしょうけど、スラッシュなんかは割と旨く使い分けているというか…
でも彼は、中域にフォーカスしたODサウンドですねぇ、クリーンはミッドをカットしたような感じだし…

そういえばZakkのサウンドってちゃんと聞いたことが無いやorz

1ギターと2ギターは分かりやすいくらいに音作りしたほうが良いですもんね。

全ての人が自分好みのサウンドでやっているわけではありませんが…やはりアンサンブルなんですよね。

新しい研究素材…なんだろう?
自分も最近色々集めましたが、歪み系は一個も購入してないので楽しみです!!
Posted by シュウ at 2011年03月23日 11:02
老婆心ながら。
この基板、どこにも接続されていない浮島パターンが多数見受けられますが。高周波設計では、クロストークや、それを増長する原因となるため、忌避することが薦められています。エフェクタのような低周波で動くものだと、あまり影響はないのかもしれませんが…。
浮島がグランドと隣接しているようでしたら、そこはグランドと同一パターンにした方が、ノイズ対策的にもよろしいかと思います。
Posted by さくらい at 2011年03月23日 11:12
さくらいさん>
どうもいらっしゃいませ!!
アドバイスありがとうございます〜!!
基板設計って言っても全然そういった知識が無いのでご指摘ありがとうございます!!!

>浮島がグランドと隣接しているようでしたら、そこはグランドと同一パターンにした方が、ノイズ対策的にもよろしいかと思います。

なるほど!!ドコにも接続してない部分がありますね。
次回からはグランド部分と接続できるように設計しなおして、ノイズ面も検証してみましょう。
Posted by シュウ at 2011年03月23日 21:34
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