感光基板製作はコンシューマレベルではパターン製作・感光作業・エッチング・廃液処理等々大変な作業ですが、少しでも手軽に出来ると良いですよね?
中でも今回はエッチング作業の便利グッズを導入したのでインプレ。
エッチングは感光作業後、パターンを焼き付けた基板表面の銅箔を溶かして、実際使用する基板にする作業なんですが…
塩化第二鉄と言う銅などの金属を溶かす薬品に浸す事によってパターンの要らない部分を取り除く為にする作業ですね。
当然金属を溶かす薬品ですから、作業時に金属等の容器は使えない訳ですw
プラスティックのタッパ等を湯煎して作業温度40度程度まで上げてタッパーを揺すって胴箔が剥がれる(溶ける)のを促進してやったりして作業するのですが…コレが中々大変orz
サンハヤトのエッチングマシーンと言うグッズが有ったので、ネットショッピングでポチッとな…
ふむふむ、要するに熱帯魚飼育で使用するようなエアポンプとブラスティックの容器のセットだ…オマケにチタン製の針金付き…(チタンは塩化第二鉄では溶けない)なるほど…昔の学研の付録みたいで何故か?わくわくw
それだけでは温度が40度まで上がらない…
経験している方はお分かりと思うが、エッチング液は有る程度温度を上げてやると作業時間が短くて済む。
お湯湧かしてエッチング液を湯煎しても良いんだけど、お湯を沸かして洗面器にあけ、湯煎する…それも中々面倒w
投げ込み式ヒーターと言うモノも同時に購入…要するにやはり熱帯魚飼育用に使ったりするセラミック製のサーモヒーター、エッチング用に特化しているだけあって、現像液の30度程度から45度程度までダイヤルで調整出来る。そかそか、塩化第二鉄に侵されない素材だから液につけてもOKなのか…
これはタッパでやる時にも使えるね。
で…実際に作業してみた。
エアレータで泡を送り込み撹拌するってことは…ブクブクブクってイメージ…
辺りに飛び散ると大変…なのでミニコンテナの中に本体を設置(エッチング機材はこの中にしまっておけば良いし中々便利よw)

まず、エッチング液を容器に1L入れ、大体2/3くらいになる…
自分は、15cm×10cmの基板が感光するにも現像するにも一番使い易いのでこの大きさを良く使用する。
ので…1L入れれば基板全体が浸る。
まず、液にヒーターを入れ、温度を40度に設定する。
付属の温度計で40度を確認…割と直ぐ温度が設定温度になる。
そしたらチタンの針金に吊るした基板を放り込む…上蓋も針金が吊るし易いようになっているのね。親切だわ…
そして、蓋をし、エアレーターをコンセントに…
ゴボゴボゴボっと始まる…
ワハハハ、こりゃショッカーの秘密基地の博士みたいだわw
気分は悪の首領www
時間にして5分程度…
ちょっと基板を上げてやるともう銅箔が剥がれ始める…
7分後にはもう完成…今までの〜んびりタッパを揺すりながら作業していたのに比べると格段のスピードアップである!!!ヽ(´▽`)ノ(サンハヤトの回し者か?w)

これは便利!!!
新感光材でかな細かいパターンも確実に剥離出来るようになりパターンの引き方も換えられそう。
これは良い!!(笑)