2014年05月21日

VOX Night Train15H MOD

Voxの小型アンプヘッド、Night Train15w Head、ひとときTiny Terrorとともに人気だったようですが、更に小さいLiitleサイズが出て家で弾く人たちはこちらにシフトしたようでココの所あまりマーケットでも見かけなくなりましたね。

確かに家で弾くとちょっとした近所迷惑w
それでいて、音量を大きくすると、ブレークが早い特性で、グスグズになってしまう…まぁEL84ですから小型アンプの中では頑張っている方だと思いますが…ちょっと持て余していた人も多いのではないでしょうか?

トーンスタック部分もBrightチャンネルのみで使用可能、Thickモードはトーンキャンセルと…中々男前な仕様なんですが…
Brightチャンネルはちょっとブライト過ぎ、Thickモードはデスメタルでもココまで歪ませないぞと言う位歪みます。

確かに、トーン調整だけではなにか独特のクセが在り、小さめのスタジオリハにちょいと持って行って使うような用途にも使えなくて持て余していた所でしたw
ヘッド・キャビ分割で使える割にはキャビネットは専用品でないとあまり良い音がしない的なディスカッションもあったりしてwww

しかし、この中途半端さがMOD精神をくすぐると言うかw
真空管交換して何とかなるレベルではない所がオモシロそうです。

【小型とは言え、プレート電圧330vある部分もありますので、決してMODを推奨しているワケではありません十分な知識と対策を身につけた人が自己責任にてチャレンジして下さい】

海外フォーラムを見漁って見ると…
MyLesPaul.comに"Some Mods for the Vox Nighttrain"と言うスレッドがありました。Special Thanks - Lyle Caldwell

参考にしたのはlyleのアイデアですので回路図のリンクはしません、自己責任で探してみて下さい。

ではオリジナル回路図…(jpegにするには大きすぎるのでpdf書類です)
Vox_Night_Train_NT15H.pdf

【作業前の基板】
1.jpg

まず回路図を見ながら整合性を確かめます。
はははw早速入力部分が間違ってますw
R23はR22ですね。新しいアンプは、基板上にいちいちシルクプリントが在り便利ですなw
作業しやすいようにマーキングして行きます。


副次的に絡み合うのでココだけを弄った所で仕方ないのですが(笑)
割とサウンドメイクのキモになりそうな部分は…
トーン回路前の250pF(C29)はFenderアンプでは一般的な数値ですが…
800Hz位を中心としたスクープを作り出す記事には『ドリーム・シアターのようなサウンドが好きなら、最大250pFキャップを薦めます』
と書いてありますが…良くわからんですw500pFだと大体500Hzのスクープ…と…
なるほどね…この人にとってドリームシアターがどんな音なのかMODで分かると言うwww

しかしMODと言うのはなんでもそうですが実際は、記事を鵜呑みにせずにどんどん参考にして自分で試してみる事が大事ですね。
とりあえず200pFをインストールしてワニグチクリップでパラレルに色んな値のコンデンサを繋いで試して自分の一番気持ちいいと思うサウンドになるまで試します。大変ですが、これがまた楽しいと思わず、人の記事だけ見て同じ事してもMODなんて大変なだけでwオモシロくも何ともないですねw
5.jpg

今回のMODの山場ですw
"Marshall emphasis" circuit って言うのが今回一番気になった所で…
アンプサウンドにギラッとした特性を持たせる為のMODって事で…
ハイパスフィルタですね、Gainポットと12AXのグリッド間に470kの抵抗とコンデンサ(これは678Hz (500pF )または721Hz ( 470pF))を置きます。なるほど〜!!オモシロいですw

ただ、問題点は基板の加工が必要と…w
IMGP1147.jpg
自分の場合はR26の横に基板裏面から表層に(基板は二面基板)シフトするランドがあったのでその部分を利用。12AX7の#2ピンに繋がるパターン部分をカット、ドリルでハンダスペースを作りそこにパラレル(並列)にした抵抗とマイカコンデンサをインストールしました。

また、V3 #1ピンから#7へと続くC22の部分にもハイパスフィルターを形成…と…ココは0.022uFと47k(1/2w)をシリーズ(直列)で…
(写真の向こう側ね)【More Gainが必要な場合は150kくらいまで大きくする事も可とありますのでここもヒアリングしてみると良いでしょう】

2.jpg
施行後お試し…(もちろんココからさらに交換したパーツがまだありますが…)
自分がオモシロいと思ったのは…C7 C23の電解コンのMODですね。
ここはエヘクタのOver Driveサーキットの歪み感をコントロールする部分、もちろんTSとランドグラフ、フルトーンも似たサーキットなのは言うまでもありませんがココで個性を出してます。アンプの場合、10uf/35vと容量も耐圧も必要なのでフィルムコンで代用出来る部分ではありませんが、飽和感のコントロールとでもいいますが…電解コンの質が良ければ良い音になるとは限らないのもオモシロい所です。わざとチープな(耐圧は守ってね)電解コンを入れてダーティにしてもオモシロいかもしれません。

後はパーツの数値を換えたり…もっとヘッドルームが欲しいのでこうしたいとか色々試してますので参考にすると良いかもしれませんね。

大事なのは【どうしたいのか?】
ココがぼやけるとパーツ屋さんが儲かるだけで大して効果がなかったりします(笑)

さて、編集後記(笑)
マトメですが…
今まではプレークするポイント、ブレークの仕方もダーティで小型アンプなんてこんなもん???って印象でしたが、ギターの入力に敏感に反応して…弦を撫でるようにすると鈴鳴りの何とも言えないクリーンサウンドに…ガッと引っ掻くと極上のオーバードライブサウンドに…
とこれはブルースにもハードロックにも使えるアンプになったぞと…

エヘクタで苦労して出す部分がこんなに簡単にでるなんてorzズルいですw
真空管アンプならでは…なんですけどねw

フォーラムでもLOWが足りねぇよ!!と言う意見がありましたが、Lyleも自分も無理にLowを出す必要は無いと考えてます。
実際、件のC7 C23のMODで幾らでもLowは出ますが…w(47uFとか笑えるw)ブレークしたようなダーテイさが残り、とても使える音にはなってませんでしたねwww

所詮EL84の小型アンプです、なぜ?Vox AC30が極上のベルトーンと言われるジリーンってクランチなのか?
6V6を使ったFender Deluxe5E3が人気なのか?考えてみればこれがギターサウンドとして自然と言う事に他ならないからですね。

大切な事ですので前述してますが再度警告。
小型アンプとは言え、プレート電圧330vと高圧部分もありますので、十分な対策と知識を身につけた人のみチャレンジしてみて下さいね。
そして…多忙で面倒くさがりなボクの代わりにボクのアンプをMODシテクダサイ←そこ?w
posted by シュウ at 12:47| Comment(4) | TrackBack(0) | VOX NIGHT RAIN 15Head NT-15H MOD

Expertment tone MOD(by Weber amp)

Middle足して何となく音作りの幅が広がったTweed 5E5a。

weberさんのサイトのディスカッションにて5E7 TMBコントロールのアンプ回路のインバータ部にコンデンサをアースに落とすMODをしているのを見つけた。
"Expertmemt with this value for best tone"と…書いてあります。
場所は分かったので今度は数値ですな…
(回路図には既に入ってますがwww)
5e5a_schem.jpg

白丸で囲ってある部分のコンデンサを足すだけなんだけなんすケドねw
IMGP1122.jpg

ワニ口クリップで挟み込んでコンデンサを付けながらヒアリングしつつ0.1uf 0.047uf 0.01ufを試す。
(近くに電解コンがあるので怖いです)
結果的に回路図の数値に…

とりあえずTWEED 5E5a Pro ampに関してはこんな感じで暫く使ってみよう。
posted by シュウ at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | TWEED 5E5A Pro Amp製作&MOD

2014年05月13日

Middle コントロール増設

暫くJBL D130で早い音に慣れ…てませんがw

JBLの15inchスピーカーにする事に寄って、かなりハイの出方もハンパなくなっていたのでこのまま満足…
と思いきや…

5E5aのトーンスタック部分ってダンカンHP(PUメーカーではありませんよ)のトーンスタック計算機でミッドがそのままグランドに落とされてドンシャリになっているんだなぁ…

ナンテいつか何処かで思ったんですが…
5E7 Bandmasterの回路図を見るとTreble・bass・Middleコントロール仕様の物も在ったりして(通常Treble Bass Presenceの3コントロール)代わりにPresenceが無い。

オモシロいので、例の計算機で数値を入力してシュミレートしてみると…
こんな感じになると…
一番下の谷型のグリーン線がノーマル状態の5E5a。そしてMiddleコントロールを付け、ツマミをセンターにした状態が真ん中のグリーン線。
一番上のピンク線はMiddleを10にした状態(つまりグランドに落とさない状態)
FENDER 5E5AMID のコピー.jpg

それでは…回路図…
before mod.jpg
ノーマル状態の5E5aやミッドコントロールの無い時期(ツイード期)のツインアンプなどは皆こういう感じ…

after-mod.jpg
ミッドコントロールはこんな感じで100kの可変抵抗を入れれば良い。

それにしても、問題はこのポットの置き場です(笑)
スピーカージャックが2個あるので、一個をツブしてソコに入れてみます。実際エクステンションキャビがあったらったで良いのですが、12inch×2個のキャビと15ichスピーカー同時に鳴らす…なんてのもオモシロいですが、実際爆音過ぎると思います…(笑)第一今の状態でかなりの重量ですw
IMGP1077.jpg
こんな感じで配線を引き回し…どーなんでしょうね?wハム拾ったりしないんでしょうか?
ダメだったら他を考えるしか無いですが…とりあえずココにしますw

IMGP1078.jpg
非常に使いづらそうですが…まぁそんなに弄る訳ではないのでこれでヨシとします。
音出しチェックしましたが特にノイズが大きくなったとかは感じませんでした。後日オシロスコープ等でもチェックしてみます。

未だ、これだけではフラットすぎるので…今度はトーンスタックの帯域を決めます。
カンで決めても良いのですが、ちゃんとコンデンサとカット帯域の計算をして決めてみましょう。
実際こう言う物は、不確定要素が多いので、出音は計算通りには行きませんのでwワニ口でコンデンサ挟んで…なんですけどねw←このアナログ感がたまらないw

目指すは、これぞモダンツイードトーン←どんなのよwww

今日の所はココまで…w
posted by シュウ at 19:21| Comment(2) | TrackBack(0) | TWEED 5E5A Pro Amp製作&MOD

2014年05月09日

Guyatone FLIP GA1000 MKII

facebookが楽でw重複しちゃうし中々ブログネタのようなまとまったネタも少なくなっちゃいますね…

ひょんな縁でGUYATONE FLIP GA1000 MKIIが転がり込んできましたw
東京サウンドも解散しましたし、まぁこの辺りの機材は要メンテとなってもワケ分からない人にとっては使い続けるのも難しいのかもしれませんね…

まぁMARSHALL LEAD12だと小音量だとJCM800のようなチョリチョリサウンドですし、ココは一つニュートラルなアンプでも…
と思っていた所、友人から5000円で買い取りましたw(タダってのもねぇw)
コイツの100wのスタックアンプは高校生の頃使ってましたねぇw中々音も良くてまだ実家に在りますねwww

1980年 ( 昭和55年 )製造とあり、まぁずいぶん経っているんですねw30年…汗

スピーカーはアルミドームのレスポンスが良さそうな物が入ってますが、コーン紙が破れているし…電源は入るものの音は出ない…(笑)
良い修理ネタになりそうですw

早速分解&中身を…
IMGP1051.jpg

さすがにフルオリジナル(笑)
電源関係はヤバそうですねwww電解コンデンサ…こ、これは…役に立っているのか?(笑)分かりませんw

IMGP1053.jpg
真空管は6L6ですね。30w動作なのでやはりですね…
Guyaで選定して販売していたのかな? 西ドイツ製…wそう言えばドイツって東西分かれてましたね。時間ってスゴいなw
IMGP1053.jpg
さすがにゲッターも減って減って…中身が見やすいですね(爆)

IMGP1050.jpg
フロントパネルに固定されている基板をひっくり返すとこんな感じでパーツが見えます。
うわーwエフェクターですねw
この辺りは幾らでも弄れそうです。

とりあえず電源関連のパーツを交換して…音が出る状態にしてからモデファイをして行きたいと思いますw
posted by シュウ at 13:33| Comment(3) | TrackBack(0) | Guyatone FLIP GA-1000MK2